世界の屋根事情
世界の屋根とも称されるヒマラヤ山脈
ヒマラヤ山脈とは、世界最大の高原地帯として有名なチベット高原と
インド半島間を隔てる無数の山脈郡のことです。
標高7,000メートルを超える圧倒的なスケールの山々が連なることから、
「世界の屋根」と呼ばれることもあるそうです。
ちなみに地球上でたった14座しか存在しない8,000m級の山の全てが、
ヒマラヤ山脈と隣接するカラコルム山脈に集中しています。
さて、皆さんは、世界の屋根の種類、どのくらい知っていますか?
と聞かれると、多くの方が「瓦屋根」とお答えになると思います。
詳しい人ですと「 金属屋根 」や「 スレート屋根 」
などを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、これは日本の風景。
米国の住宅では、屋根の7~8割は
「 アスファルトシングル 」と呼ばれる屋根材が使われています。
このアスファルトシングルという素材や特長、米国や日本でのシェア率など
見ていきたいと思います。
アスファルトシングル材はカナダで発祥した屋根材で、もともとはフェルト紙両面に
良質のアスファルトを塗布してその表面に色の砂を付着させた素材です。
現在ではフェルト紙から繊維質のファイバーグラスに変更されています。
アスファルトシングルの本場はアメリカで、発祥時期は1860年代と言われています。
アスファルトシングルの特長
アスファルトシングルには以下のような特長があります。
- ■高防火性
- 日本の防火試験に合格。「屋根飛び火認定」を取得
- ■雪止め不要
- アスファルトシングルのザラザラした表面が雪止め金具と同等の
- 効果があるといわれています
- ■柔軟で軽量
- 施工性の高さと、軽量なので建物への負担も少ない
- ■高防水・高耐久性
- 素材がアスファルトなので、基本水を吸い込まず耐用年数も約30年と長期
- ■豊富なカラー
- カラーバリエーションが豊富なので高い意匠とデザイン性が期待できる
また、柔軟性に富み施工しやすいのでデザインの幅が広いのも特長です。
カッターやハサミでも簡単にカットでき、シート形状なので、
曲面などあらゆる個所にも使用可能です。
大変加工がしやすい素材となっています。
また屋根のみならず外壁にも使用することができます。
アスファルトシングルの特長は簡単に言うと、防水シート+仕上げ材=屋根材になります。
ヨーロッパの代表的な屋根材が天然スレート
ヨーロッパ特有のうろこ屋根です。
フランス東部やアルザス地方などでしか見られない屋根だそうです。
角が丸くかわいらしい雰囲気になりますね。
日本では店舗の屋根などに使用されているイメージがあります。
粘土製の平形瓦です。
その土地特有の土を使って焼き上げるため、瓦の色は地域によって変わります。
ヨーロッパの土は鉄分が多いため自然と赤い瓦に焼き上がるのだそうです。
天然スレートとは、天然石のこと。
昔のヨーロッパでは、天然石を薄くスライスした天然スレートが標準で使われていました。
最近は値段の高さや、工事の難しさなどの問題により、近代化されて、
天然石に見せかけたセメントの屋根材、人工スレートが普及しています。
台湾の寺社の屋根です。
豪華絢爛な屋根ですね!
見えにくいですが、茶色っぽいオレンジの瓦が使われています。
おそらく平瓦と丸瓦を組み合わせる本葺瓦だと思われます。
日本でも本葺瓦は寺社などで多く目にします。
屋根の装飾も派手ですね!
どのようにつくられているのか気になります。
いかがでしたか?国によって瓦の色や形もさまざまに変わります。
あなたの家の屋根瓦も町の景観に大きく関わっているかもしれません。
日頃からなかなか気にかけることのない屋根ですが、
こまめにメンテナンスをして綺麗な屋根を保ちましょう。
屋根に関するお困りごとならお気軽にご相談くださいませ!
下見・見積は無料です!
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