ベランダ防水
雨漏りの要因の一つに挙げられるベランダの劣化による雨漏りについて、
日頃、多くのお問い合わせをいただきます。
雨漏りしている直上がベランダ・バルコニーの場合、雨漏りのメカニズムを
仮設立てをすると次のようになります。
①ベランダ床面のひび割れなどの劣化
②ベランダに面した壁の破損
③ベランダ出入口のサッシ廻りの不具合
④ベランダが後付けタイプで壁面とベランダ固定部分の不具合
⑤ベランダのフレームが鉄鋼製で錆びている
⑥排水部分の不具合
⑦ベランダ笠木の取り付け不良
以上の原因が引き金となり雨漏りが発生する可能性が高いと推測されます。
まず、雨漏り被害を受けた建物の現地調査と、ご依頼者様へヒアリングを
行い、雨漏り位置の確認と建造物の構造確認を行い仮設に沿って順に調査を行います。
①ベランダ床面の防水機能が低下していないか塗膜の剥離・劣化・ひび割れ等の
不具合の確認を行います。
②ベランダに面した壁面にシーリングの劣化や壁面のひび割れ等の不具合を確認します。
③ベランダ出入口に設置してあるサッシ廻りのシーリングの劣化、経年劣化による
壁面とサッシの取り合い部の隙間がないか確認します。
④ベランダが後付けタイプで尚且つ樹脂製のデッキがひいてあるベランダの場合、
ベランダフレームを壁面に固定してある金具やボルト部分に不具合がないか確認します。
⑤ベランダの床フレーム部が鉄製で構成されている場合、経年劣化により錆が発生して
錆部分に穴が開いてしまいます。
錆穴から雨水が床フレーム内を通じて屋内に侵入していないか確認をします。
⑥ベランダに降った雨水がスムーズに排水されているか確認します。
同時にベランダ床下でつながっている排水管に割れ・ジョイント部に不具合がないか確認します。
⑦ベランダ笠木を固定しているビスや釘が適正な位置で施工されているか、
また、笠木下の防水処理や手摺取り付け金具、笠木のジョイントシーリングなどに
不具合がないか確認を行います。
以上、いずれかに不具合が見つかった場合、ご依頼者への状況及び工事内容の説明を
丁寧に行い、ご依頼者様が理解して納得していただいた上で工事請け負い契約を締結
する事が大切です。