木造屋根
こんにちは!今回は屋根の基本的なしくみについてお伝えできればと思います。
木造建物の屋根は、屋根仕上げ材だけでの完全防水ではなく、
①基本的には屋根仕上げ材で雨を侵入させない仕組みを施し、
②仕上げ材の下に不慮の浸水があった時には、速やかに外部へ排出できるしくみが
施されいます。
屋根の基本的なしくみは、この2段階でセットとなります。
この2段階セットが守られなかった時に雨漏りが発生します。
瓦や板金などの屋根仕上げ材が一時防水で、下葺き材のアスファルトルーフィングが、
二次防水という考え方です。
二次防水のアスファルトルーフィングの上には雨水が流れています。
また、仕上げ材の下に隠れるため、二次防水はメンテナンス不可となります。
したがって、アスファルトルーフィングについては、施工時の重ね寸法や、
アスファルトルーフィングを止めるタッカーの打ち方が重要です。
一般的にこれらの防水下葺き材タッカー釘で固定します。
タッカー釘というのは。ホッチキスのような又釘をいい、打ち付けることで固定します。
それを打ち付ける時に屋根職人は、屋根の野地板の上のアスファルトルーフィングに向かって、
打ち付けますが、その時に角度が、野地板に直角になりにくいのです。
若干斜め方向から打ち付けることにより、少しだけタッカー釘が浮くことになりがちです。
この浮いた部分から雨水が侵入しやすいのです。
または逆に圧力が強すぎ、タッカー釘によってカットされ、アスファルトルーフィングを
破る場合もあります。
更に雨水が入りやすい突起物(トップライト・煙突など)廻りにはアスファルトルーフィングの
重ね張りなど入念な施工が必要です。
弊社は以上のようなミスが起こらないよう日々、高い意識を持ち工事に取り組んでおります。