屋根の勾配について
屋根の勾配の具合いを「〇寸勾配」と表します。
例えば底辺が10、立ち上がりが3の直角三角形の斜辺が「3寸勾配」
ということになります。
10寸横に行って3寸立ち上がるということです。10寸勾配は通常「カネ勾配」
と呼びます。
屋根は通常3寸から6寸程度の屋根勾配が一般的です。
屋根材メーカーもこの範囲を想定して施工マニュアルを作成しています。
継ぎ目の少ない材料を用いた屋根ほど緩い勾配にすることが出来ますが、
最低でも2寸勾配以上、それを下回る緩い勾配は屋根ではなく、防水という
考えで施工するべきです。
勾配が急なほど水が速やかに流れ、切れるわけですが、6寸以上の屋根勾配に
なると労働安全衛生法により、屋根足場無しでは上がることが禁止されているため、
メンテナンス上は好ましくありません。
地域の気候風土や、小屋裏部屋を使うなどの用途によっては、やむなく急な勾配に
なる場合もあります。
屋根の仕上げ葺き材の最小勾配は以下の通りです。
・瓦葺き:4寸勾配(4/10)
・金属板平板葺き:2寸5分勾配(2.5/10)
・住宅用屋根スレート葺き:3寸5分勾配(3.5/10)
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