屋根瓦
屋根瓦(粘土瓦)は、日本家屋を1400年以上の間、守ってきた屋根材です。
ここからは屋根瓦の特徴・優位性について紹介します。
断熱性
屋根は、夏の太陽光線(紫外線」が容赦なく降り注ぐ場所です。 屋根材の種類によっては、
室内の体感温度がかなり違います。 瓦は熱を遮断する力に優れ、夏涼しく冬暖かい住空間を創ります。
通気性
瓦の裏側と屋根板(野地板)との間には、空間があり、そこを空気が流れ、通気が行われます。
木造住宅(木材)にとって、湿気は一番の大敵です。 瓦の裏側の通気は、湿気を逃がし、屋根の木材の健康を保ってくれます。
遮音性
日常生活において、不快に感じる音の一つに屋根からの雨音があります 。
屋根瓦は、家の中の生活空間への雨音を遮り、静かで快適な空間を作ってくれます。
数十年も住んでいく家屋において、屋根の遮音性は重要な検討要素の一つです。
耐久性
粘土瓦の耐久性に関しまして、冒頭にも書きましたが、1400年以上の歴史が証明しています。
1000年以上にわたり一般的に使われている屋根材は他にはありません。
防火性
屋根瓦(粘土瓦)が一般的に使われるようになったのは、江戸時代からです。
江戸の町では火災が頻繁に発生しました。 その防火対策として、不燃材料として
瓦の使用が推奨されました。
屋根瓦(粘土瓦)には、それ以外にも①メンテナンス性(瓦1枚から交換可能)、②美観性 (色あせなどが少ない)、③ランニングコスト(耐久性能が高い)など、優れている面が多いです。
最後に屋根材のデメリットとして瓦は比較的に重く、軽いほうの屋根材ではありません。
でも、【瓦屋根が重い=家が地震に弱い】ではありません。 家の耐震性は、屋根の重さだけで決まるのではなく、柱や筋交い、土台、基礎といった家全体で考えるものです。
日本には四季があり、梅雨があり、台風シーズンがあり、基本的には多湿である
日本の気候には瓦屋根が最適であると考えられます。
瓦の良さをご理解頂き、屋根材選びの参考にして頂ければ幸いです。
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