雨漏りとベランダ・バルコニーの関係
こんにちわ。
建物の雨漏り原因箇所のベスト3と言えば①屋根②外壁③ベランダ・バルコニー
と言われますが、本日はこの③ベランダ・バルコニーにフォーカスを当てて
見ていきたいと思います。
そもそもベランダとバルコニーの違いは?を理解できるように簡単に以下にまとめました。
室外の専用スペースに出て上を見たとき、屋根が設けられている場合は、ベランダとして
定義されます。
ベランダとは建物の外回りに設置された屋根付きのスペースのこと。
洗濯物を干す、鉢植えの植物を置くなど、生活の一部分として利用する人の多い場所です。
また、少しの雨ならよけることができるため、テーブルやイスを置いてリビングの延長の
ように使えるのも特徴です。
一方、バルコニーとは建物の外側に取り付けられた屋根のないスペースのこと。
ベランダとの違いが分かりにくくなっている現在では、屋根のあるなしで区別することが
一般的となっています。
このベランダやバルコニーは屋根や外壁と同じく一年中紫外線や雨風に晒されている
ので、劣化しやすい場所でもあります。
そのため、メンテナンスを先送りにしてしまったり、ひび割れや腐食などの傷みを
放っておくと水が建物内部に浸透してしまい、柱や梁を腐食させてしまうことに
つながります。
ベランダやバルコニーは、大きく分けて、建物本体と一体化してつくられるもの、
建物本体とは別の構造(後付けタイプ)となっているものがあります。
建物本体と一体化しているベランダやバルコニーは一般的には防水工事として、
FRP・ウレタン・シート(塩化ビニール/ゴム)防水といった種類があります。
防水面が色あせてきたり、ひび割れや傷みなどが表れてきたら塗り替え時期の
可能性が高いです。
また、建物本体とは別の構造(後付けタイプ)のベランダやバルコニーは主にアルミ製の
格子や笠木で構成していてフロアーはデッキタイプの仕様が多いです。
このタイプは壁面から柱、間柱、胴差し などの建物の構造材に直接固定する
施工方法ですので外からボルトなどで固定した部分の防水処理をしっかり行っておかないと
雨水が侵入して雨漏りにつながるケースもあります。
またベランダやバルコニーがアルミ製ではなく鉄骨で構成されている場合もあります。
この場合は経年劣化により鉄骨部分が錆てしまい、雨水が錆びた鉄骨部分から侵入して
屋内の雨漏りの原因になることもあります。
ベランダやバルコニーの防水性能は徐々に劣化するため、状況に応じて適切な
メンテナンスが必要です。
おもにベランダやバルコニー防水の種類ごとに設定されている耐用年数を目安として
計画的に実施するとよいでしょう。
外壁や屋根のメンテナンスも10年程度が目安となるため、これらに併せて
実施することも有効です。
またベランダ防水は、不具合が発生すると雨漏りなど深刻な事態につながる可能性が
高い部位でもあります。
そのため何らかの症状が見られる場合は、不測の事態に陥る前に専門業者へ調査を
依頼することも必要になるでしょう。
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