木造住宅のメリット・デメリット
日本では、歴史的な建築物も木造建築が最も多く、一戸建てのなかでも木造住宅の割合が
多いことから、ポピュラーな建築工法として知られています。
木造建築の中でも代表的な工法として、日本の伝統的な工法である「木造軸組在来工法」や、
欧米から伝わった「ツーバイフォー工法」があります。
住宅選びを始めると、家の構造や工法について考えることになります。
そこで気になるのは、日本の住宅の半分以上を占める木造住宅についてですよね。
ほかの構造を検討するにしても、木造住宅のメリットやデメリットを知っておくことは、
住宅選びには欠かせない知識といえます。
木造建築のメリット・デメリット
日本において最も身近な建築構造である木造建築におけるメリットとデメリットから
ご紹介していきます。
■木造建築のメリット■
木造建築には以下のようなメリットがあります。
①建築コストを抑えることができる
使用する木材の種類によっても違いがありますが、基本的に木造は鉄筋に比べて建築コストが
低くなります。高額になりがちな住宅や建築物においてコストが低くなる点は非常に大きな
メリットです。
②湿度を一定に保つ
木は湿度が高まると湿気を吸い、空気が乾燥すると貯めた湿気を吐き出す特性があります。
その特性によって湿気の多い季節や空気の乾燥する季節でも快適に過ごすことができるのです。
③建築デザインの自由度が高い
木造建築は基礎や柱などで強度を保って屋根を支える構造になります。
その部分さえしっかりしていれば他の部分についての設計に融通が利き、
比較的自由にデザインすることができます。
リフォームやデザインも思いのままに行うことができ、長年の生活で家族のライフスタイルが
変わってしまうことを心配する必要がありません。
④リラックス効果がある
木材には人をリラックスさせる効果があります。
自宅がリラックスできる場所というのは日々の生活において大きな効果をもたらします。
⑤リフォーム・増改築が容易
木造住宅なら間取り変更や増改築など比較的容易にできます。
丈夫で長持ちする木造住宅だからこそ、ライフステージの変化に合わせた
住まいのリフォームなど柔軟に対応できます。
■木造建築におけるデメリット■
木造建築にはメリットだけではなくデメリットもあります。デメリットについても確認しておきましょう。
①耐久性が低くメンテナンスが必要
木造建築では木材を材料にしているため、どうしても耐久性が低くなってしまいます。
そして、木造は定期的なメンテナンスが必要であり、メンテナンスを怠ってしまうと
その分劣化が早まってしまいます。
木造建築のメリットを長い間保つためにも、メンテナンスは必要不可欠となります。
②害虫や火災に弱い
木材が材料であるため、シロアリなど害虫による被害に遭いやすくなってしまいます。
そして、燃えやすいため火災にも弱くなってしまいます。害虫対策や防火処理は必須と言えます。
以上のことから、家は人生のなかでも、特に大きな買い物です。後悔のない選択ができるよう、
必要となる情報の下調べは万全にしておきましょう。
前の記事へ
« 被災箇所の早期発見・早期修繕次の記事へ
瓦屋根の家屋は要注意 »