雪害から身を守る対策
雪害とは気圧配置や上空の強い寒気等によって積乱雲が発達し、大雪が降ると、
積雪や凍結により、転倒や骨折、転落事故をはじめとする雪災を引き起こす要因になります。
ほかにも線路や道路、滑走路等が埋没することによって起きる交通災害や、家屋や樹木が
雪圧によって損壊するといった危険もあります。
地震や台風と同じように、大雪による雪害も近年ニュースになっています。
普段、雪が降らない地域は特に混乱が生じやすいため、事前に備えておきましょう。
また、雪害には、地域住民だけでなく、冬山登山やスキー、観光などで豪雪地帯を訪れる
多くの人々が被害に遭っています。
雪害の代表的なものとしては、雪崩、雪かき中の転落事故などの豪雪地帯特有の災害のほか、
路面凍結などによる交通事故や歩行者の転倒事故など、豪雪地帯以外でも発生する
災害もあります。
雪害に遭わないためにも、雪に対する正しい知識を深めておくことが大切です。
突然の大雪で普段雪に慣れていない地域の方は特に、対処を知らずに除雪を行い
ケガや事故にあってしまいます。
雪かきをする前に、注意点を確認しておきましょう。
・作業は家族や隣近所にも声をかけて2人以上で行う
・建物の周りに雪を残して雪下ろしを行う
・転落死亡事故の51%で地面に身体を強打しています。
・晴れの日ほど要注意、屋根の雪がゆるんでいる
・暖かい日の午後の作業は、特に注意が必要です。
・はしごがずれないように固定を忘れず行う
・はしごの足元をしっかり固め、上部はロープ等で固定。長さは、軒先より60cm以上
高くしましょう。
・はしごの昇り降りに加え、はしごから屋根への移動時は特に注意が必要です。
・エンジンを切ってから、除雪機の雪詰まりの取り除き
・除雪作業中の死亡事故の5%は、除雪機に巻き込まれたことが原因です。
・平屋家屋など低い屋根でも油断は禁物
・転落死亡事故の60%は、1階の屋根からの転落が原因です。
・作業開始直後と疲れた頃は特に慎重に作業
・屋根に上がる前に準備運動をしておきましょう。
・雪下ろしは重労働です。事前に体調を整えておくとともに、雪下ろし中は、十分に休息
をとりながら、何回かに分けて作業を行いましょう。
・面倒でも命綱とヘルメットを忘れずに
・ヘルメットは、あご紐を締めて正しく着用しましょう。
・命綱は、ザイルや麻ロープ等、すべりにくく、ゆるみにくいものを使用し、正しく結びましょう。
・命綱、除雪機など用具はこまめに手入れ・点検を行っておく
・作業のときには携帯電話を持っていく
冬の時期、気温がマイナスになると給湯機のトラブルも多いです。
凍結による故障で、数日お湯が使えないまま冬季を過ごすことのないよう、
事前に対策しておきましょう。
また、車のスリップ事故も起きやすくなり、立往生することにもつながります。
不要不急の車の利用は控えるようにしましょう。
スリップ事故や立往生が起きやすい道路
■吹雪で見通しが悪い場所
■急激に雪が強まる時
■急激に冷え込む夜間や明け方
■道路脇などの積雪や吹きだまり
■わずかでも雪が積もっている坂道
やむをえず車利用の場合
■冬用タイヤやチェーンを装着
■速度を落として走行する
■急発進、急ブレーキ、急ハンドルは厳禁
■十分な車間距離を取るようにする
■時間に余裕を持って行動
■車に非常用品を載せておく
防寒具・スコップ・水・食料・簡易トイレ
走行中に積雪により立往生した場合
■可能な場合は近くの安全な施設へ移動する
■防寒具を着用して、なるべくエンジンを切る
■積雪や吹き溜まりにより、車両が覆われ、マフラーを塞いでしまうことにより
排ガスが車内に入り、車内での一酸化炭素(CO)中毒死亡で事故に至るケースもある。
※車を離れる場合…
鍵は付けたままか、分かりやすい場所に
エコノミークラス症候群を防止
長時間同じ姿勢だと血流が悪くなります。
定期的に体を動かすようにしましょう。
■足の指を閉じたり開いたりする
■足首を回す
■つま先を引き上げ足首の曲げ伸ばし
■ふくらはぎや足首をマッサージ
■背伸びや上半身をひねる
■定期的に水分も補給するようにする
※体調が悪くなったら迷わず救助を要請する
(まとめ)
インターネットやテレビなどで天気予報を確認し、気象情報や注意報・警報などの
情報収集を行いましょう。
大雪に関する気象情報予想降雪量、雪のピーク(注意を要する時間帯)などを事前に
確認して、事前対策の目安としてください。
停電時にも情報が得られる電池式のラジオなども用意しておくとよいでしょう。
次の記事へ
新成人の皆様、ご成人おめでとうございます »